沢山のシリコンバレーのCEOのプレゼンを聞いたが、共通点としては
・一社1サービスに特化している。
・シリアルアントレプレナー(何度もスタートアップしている)人が多い。
・陽気で悲壮感がまるで無い。
・おじさんが多い
こんなところでしょうか。
上記3点はシリコンバレーのエコシステムが存在するからこそのものであり、日本は比較的逆なのはその仕組みが入ってきていないからであろう。
そのエコシステムは
・VCから日本のベンチャーの5~10倍前後の多額の資金調達をする会社が多い。最低2億程度、大体5億前後、最高50億なんて会社もあった。
これら潤沢な資金により1つのサービスに専念に2、3年没頭して専念する余裕がVCから与えられ、VCも専念することを期待するような風潮。
・結果、案件ベースで成功、失敗がはっきり出るが、失敗してもその経験を生かし次の起業のチャンスはもらえる。いきなりホームランは無く、色々な経験を積む中からホームランが出るものだという「成長」という要素がここには明らかに存在している。
・上記により一つの事業に没頭しながら、元気に前向きに仕事しているという印象が出る。
・おじさんが多いのは若干謎だが、アントレプレナーというものが職業として根付いているということだろうか。
日本の場合は一度会社を潰してしまうと×が付く傾向が強いので、会社を失敗させないよう複数のポートフォリオを会社で持つケースが多い。
この違いの全ての根本は失敗を良しとできるか否かの違いから生まれているものと強く感じた。
以前、「一度大企業を出たら二度と大企業に再就職はできない。」とか「経営者は自分の家まで担保に入れて失敗したら個人資産まで根こそぎ持っていかれるものだ。」なんて常識があったと思うが、今では両方とも大分変わってきている。
日本には急速にベンチャーキャピタルからの資金調達手法が広がった。10年前ではほとんど無かったこと。
そう考えると、「一度×が付いたら二度と浮上できない。」というシリコンバレーの非常識、日本の常識も近い将来無くなって来るかも。
会場の雰囲気。(パネルディスカッションの出場者は大体ふんぞり返ってる人が多い。)
Yahoo!、Googleを生んだスタンフォードに少しよって空気を感じてきた。