最近雑誌や新聞で人気企業ランキングが発表されているが、傾向としては今調子の良い企業が上に来るというものを感じる。
ANAが上でJALが下、松下が上でソニーも下というような流れである。
実に安定志向が日本にははびこっている。
学生さんに言いたいのが、逆張りをしてみてはどうかという点である。
起業家スピリットを持ち合わせていると思っているのであれば、いきなりベンチャー、いきなり起業という方向に行かずとも、今調子の悪い大企業に入って辣腕をふるってやるくらいの気概が欲しいところ。
思いの他病巣が深く、次のキャリアに進んだとしても、安定志向で絶好調企業に入るより、不調企業に入って飛び回ったり噛み付いたりしている方が将来大きな財産になるのでは無いかと思う。
どの企業の誰よりも、どんな経験をつんだ誰の方が個人の価値基準としては重要なのだから。
人間も企業もバイオリズムというものがあり、良い状態に甘え、悪い状態に向かい、悪い状態から努力し、良い状態に入る。
このボラティリティを小さくし、右肩上がり傾向を強めるのが経営者の仕事だが、短絡的に好業績企業に人気が集まるのでは無く、こういった視点で企業を分析してみてもらいたいものである。
勿論V字回復がうまくいった場合、ライバルも少なく出世のチャンスも大きいのである。
僕の場合、10年前の就職時ソニーの役員であった父親よりソニーを受けてみてはどうかという話をもらった。その時のソニーはまさに就職希望ランキングNo.1で業績もイメージも絶好調だった。
当時の絶好調ぶりが気に入らず、その選択をしなかったが、今のソニーを見るとその選択は賢明であったように思う。
ただ、今学生であればソニーというのは逆に魅力的に思えてならない。
当時の日産は潰れるのでは無いかと言われる程の惨状であったが、今の好業績、学生からの人気っぷりと言ったら目を見張るものがある。
今まであまり働くということを考えたことの無い学生さんには企業選びとは非常に難しいものだからこそ、回りの大人たちもあまり具体的なことばかりでは無く、本質的で基礎的な部分を体験談を交え学生さんに語っていってはどうかと思う。
ベンチャーに飛び込む勇気が無くとも、せめて大企業で逆張りするような学生がメジャーになってこないとこの国の行く末は宜しくないと感じざるを得ない。
funsurfさん
っていうかみっちゃんじゃん。久しぶり!
自分たちは教師では無いので、自分たちのできるところからやって行こう!
久々に会いましょう!
ちなみにアマンいいね!お子さんも最高!
Tsukadaさま、
いつもコメント有難うございます。
最近中々更新できていませんが、頑張って行きます!
投稿情報: 中村壮秀 | 2007-02-25 22:17