以前、実名ブログ論というエントリーでも書いたが、採用とブログの親和性がいよいよ現実味を帯びてきた。
当社瀧口の先日のエントリーもはてなの近藤さんのエントリーでも触れられている。
瀧口の言うように最近人材系企業の方がブログの効能を検討しているようで、何社さんかからお声がけ頂く中でいよいよ本格化するなという感じが強くなっている。
近藤さんのエントリーで興味深いのがブログはインターネット上の人格であり簡単に作成している履歴書よりもよっぽどその人のことを良く知れるという点だが、まさにその通り。
これら3つのエントリーの書き手に共通しているのがネットベンチャー企業の採用側という点だろうが、ネットベンチャーというのは無視しても良いと思う。ネット企業だからブログを書いている人が欲しいという訳ではなく、ブログに書いている内容を見ているのでその人の考え方や性格、知識を知ることが目的。なのでネットというバイアスは外してよい。ベンチャーだからというバイアスもいらない。一人の重みがベンチャーには重たく、大企業には小さいというのであれば良いが人一人取ることの重みは変わらないはず。軽んじている企業はダメでしょう。
要するに企業にとって採用時、応募者のブログを読みたいのである。これからの人材紹介会社はブログのURLを企業に伝えたり、転職者にブログを書くことを勧めるかも知れない。
では書き手はどうか。ちょっと考えるだけでも、将来自分を採用してくれる人がブログを読むと思うと筆が止まってしまいそうですね。
少しでも自分を良く見せたいと考えるとぎこちないブログになってしまいそう。どんなにカッコつけてもブログは等身大の自分にしか育ってくれないので、どうせだったら自分らしく潔く書いた方が採用という点で見ても良い方向に進むのでは無いでしょうか。確かに自分を高く売りたいのは分かるが、履歴書と面接でうまいこと試験をパスしても使えないということになれば良い仕事は回ってこなくなり、結果的にはまた転職活動始めたりしてしまう。
良い転職のためには企業、個人がお互いに良く知り合うことだと思う。どちらかが嘘をついていても結局は別れることになるのだから、時間の無駄をする前に本当のことを知り合うことが大切。ただ、面接ではどうしても不足する部分が出てきてしまうのでブログが緩衝材としてはうってつけだということだろう。企業側も社員のブログコーナーなんか作ると、良い採用に近づく。採用におけるブログの活用法はこれから見逃せない。
古巣のGDOなんかはGDO社員のブログコーナーがあるが、僕が応募者なら100%見ますね。ちょっとネタがゴルフのプレーに寄り過ぎな気もする。確かにB2Cの顧客はゴルフネタが良いと思うが、応募者も見ているという目もこれからは入れなくてはならないと思う。
企業側も個人もブログは低コストなのでとにかく試してみることだと思う。やってみると良い部分、悪い部分きっと見えてくる。そこでまた考えれば良いと思う。食わず嫌いは良くないでしょう。
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