GCP小林さんにご招待頂き、お会いしたかったグッドウィルの折口会長のお話を聞くことが出来ました。
この新年会はグロービスキャピタルパートナーズの投資先の方々をお呼びし毎年行っている恒例行事だそうです。私はずうずうしくも参加させて頂きました。
折口さんのスケール、迫力は想像通りでした。ただ、笑顔がとても優しい方でイメージとのギャップが良かったです!
講演から参考になったことを記します。沢山あるのですが3点だけ。
・継続的な成長をしている会社は理念を大事にしているビジョナリーカンパニーである。
グッドウィルグループのような巨大企業になっても理念がしっかり共有できていればベクトルがぶれない。
芯が強ければ回りに撒いていっても崩れないが、芯が弱ければ崩れてしまう。芯となるものが理念である。ベンチャーは早期に芯を強くする必要がある。
→全く同感です。ミッションの共有がとても大事です。最初は一所懸命決めるのだが、日々唱えることは忘れてしまったりします。絶対忘れないよう心に刻みます。
・適正利益で売り、値引きはしない。=付加価値をつける。
適正利益で価値が出るような商品を作り差別化する。暴利は虚業になる。価格を下げる時は原価も下げる。価格を上げる時は原価も上げる。
→価値が無いものを作り、利益を削って安く売るのでは付加価値を付けられていない、逆に原価の安いものを高く売るのはぼったくりになり虚業になるのだと解釈しました。どちらをやっていても商売は長続きせず長い目で見れば消滅する運命で。苦し紛れの値引きやおいしい商材という甘えの心、出来心は現在のキャッシュを作る代わりに将来の利益を喪失するのだと思います。とても大事なことです。
・株式のシェアが落ちることを気にするな
増資してシェアが下がることにビビッてると損する。シェアが下がる=他人が色々口出しをしてくるからそれが良い。株式の比率よりも自分の持っている価値を考える。一株ももって無くても株主総会で経営者やってくれと言われるのが大事。だからプロ経営者という観点が大事だ。
→シェアを下げるより仲間を増やし、資金を調達し、大きな事をし、価値を高めた方が良いと理解しました。小さく纏まるのでは無く、大きなことをするという折口さんのスケールの大きさを知りました。意外と多くの経営者が言う資本政策と全く逆の発想でとても新鮮でした。それだけ資金が必要な案件を作り出し、調達し、成果を出す。これは凄いことです。
本当に刺激になりました。
余談ですが、住商の先輩で起業されているBagel&Bagelの林社長と久しぶりにお会いできました。GCPさんの投資先とは知らず久々の再会に感動してしまい。飲みに行く約束までしてしまいました。
おう久しぶりだね。アートディレクターだったんだ。是非今度話聞かせてよ。相互でやれることあるかも知れないし!
投稿情報: nakamura | 2006-01-19 20:33