ファイナンスのことを数回に分けて書きます。
ファイナンス1:そもそもファイナンスする必要ってあるのか?
ファイナンス2:増資するっていったって最初はどうしたら良いの?
ファイナンス3:さあいよいよ本当に増資するぞ!
ファイナンス4:プレゼンと投資判断と株価算定
ファイナンス5:増資の事務作業
ファイナンス6:そして資金が振り込まれる
ファイナンス7:お金以外のメリットのフル活用
僕は財務のプロで無いので、今回の調達で自分なりに経験したことしか書けないこと予めご了承下さい。
資金を調達する上で大きくは融資(DEBT)と増資(EQUITY)という選択肢があると思います。
融資は銀行からの借り入れなので、資産の無い赤字ベンチャーでは多くても数千万円の下の方までしか融資を受けることができない上、経営者の資産を担保に取られるであろうところからベンチャーには不向きでは無いかと感じています。よって融資は最初から選択肢に入れていませんでした。
となると増資という選択肢になると思いますが、そもそも最近のネットベンチャーは調達せずに手金だけでやっていけてしまうモデルも多く存在します。それも一つの選択肢です。自分の好きなようにやりたい上、上場することあまり意識していない場合はこのパターンもありかなと思います。
このようなケースで最も大きな弱点は優秀な人材が採りにくいという点です。高給を与えるか、相当社長に惚れこんでいるか、ビジネスモデルが好きで好きでたまらないかどれかに当てはまらないと中々良い人が採用できません。
ベンチャー企業ではストックオプションが有効活用されています。ストックオプションというのは上場しないと意味を持ちません。良い人材を抱え、急成長する野望があるのであれば、上場を視野に入れることは必然になってくるのです。
勿論出資する側も金銭的リターンを求めるので、株を売却できる期待のできる企業=上場する予定の企業にしか投資しません。
ベンチャーで資金調達する時には上記のことを十分に考えてから進めるべきだと思います。
ベンチャーとして絶対にやっておいた方が良いだろうことがこの増資という作業の中にあります。
それは、自分たちの会社がイケテルのかどうか?、単なる井の中の蛙になっていないかの確認です。
投資側は多くのチームやビジネスモデルを見てきているので、自分達のチームがどうなのか、自分たちのプランが良いのかどうかを評価してくれます。
これはとても大事なことで「相手にされない目立たない小さく纏まった会社」なのか、「大きな会社になれる金の卵」なのかというのを知ることができます。
そういった意味でもベンチャーキャピタルの方々との会合は大事にした方が良いのでは無いかと思います。
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