最近多くの人に起業のことを伝える中で、たまに「大変そうですね。」と言われます。
事実ベンチャーを立ち上げて成功させるというのは簡単なことでは無いでしょう。
ただ、すぐに寝袋&徹夜の連続=死にそうになりながらやる。という方向を想像される方が多いようです。
GDOを振り返ると創業から5年間ベンチャーに携わってきましたが、寝袋&徹夜というのはほとんど無かったです。
もともと強靭な体力がある訳では無いので、うまいことのみに行ったり、ゴルフしたりしながら5年間の長期戦を戦ってきたというのが感想です。
ただ、一つだけ言えるのは自分のプライオリティの中で会社の成長・成功を最も高く持ち続けたことは確かです。
1週間の短期決戦ならば体力勝負に出た方が有利でしょう。ただ、ベンチャー企業というのは数年の中期決戦。企業としては勿論長期戦で戦います。
そのことを良く理解した上でいかに会社の業績をスピーディに上げていくかというのが重要になると思います。
勿論、従業員のパフォーマンスを常に最大限に発揮できる会社が強くなります。
パフォーマンス=仕事する時間×単位時間あたりの成果
ですね。
その面積がベンチャーが成功するまでに常に最大化されている会社の風土や体制を確立することがとても大切です。
人それぞれ自分が最大パフォーマンスを出す方法が分かっているでしょうし、個人的には睡眠を取らなかったり、全く人と飲みにも行かず仕事ばかりをすると効率は下がります。
常に自分の今日の最大パフォーマンスを出す方法を各自が考えることがとても大事だと思います。
毎日スポーツクラブで1時間汗を流すことによりパフォーマンスが上がる人、家族と団欒することによりパフォーマンスが上がる人、きっちり睡眠を取る事によりパフォーマンスが上がる人。色々いると思うのですが、例えば一年間全てを投げ打って仕事だけすることが1年のパフォーマンスが最大化する人ってのは実は少ないのでは無いかと思います。
本当はこれ以上仕事しても効率は上がらないのに、「そんなこと言い出したら上司からやる気が無いと思われるから帰るなんて言えない」という人って多いはずです。こんな思考をした時点で会社の成長を意識しない、やる気の無い、会社が嫌な社員を生んでしまうのではないでしょうか。
その人がサボりたくて言ってるのでは無く、自分の高いパフォーマンスを出す上での話しならば会社は耳を傾けるべきですし、言い出せるムード作りが大切でしょう。
昔総合商社に勤めていましたが、長時間働ける人が偉いみたいなムードがありましたが、それが成果を生むとは考えていなかった僕は結構さっさと帰っていました。先日商社マンの結婚式に行きましたが、その際、最近は商社も遅くまで働いて成果の少ない人に対し厳しくなってきたと聞きました。
過去の常識があっさりと崩れ去っています。
更に昔で言うと体育や部活のときに水を飲んでは行けないと教育されましたが、今は水は飲まなきゃ駄目という理論に180°変わってしまいました。(僕らは嘘の常識に殺されそうだったということです。)
常識とは誰かが適当に作ったものを愚直に多数が信じることにより生まれるように思います。その誰かがしっかり考えていれば良いのですが、えてしてそうではありません。
GDOで僕が作った常識で結構Easyに判断していることもあります。僕よりもしっかり考えた人にどんどん正しい常識に直して言って欲しいものです。
話をもとに戻しますが、ベンチャーで働く上で、最も業績が上がる働き方というのを今回は徹底追及したいと思っています。色んなことやってみようと思います。
パフォーマンスを高く保つために仕事以外の時間を大事にすることは是非やってもらいたいと思っています。
ただ、ベンチャーで管理職以上で働く人に必要なことは、少なくとも会社が軌道に乗るまでは会社の成功を自分の中での最大プライオリティ(家族と同レベル)に置くことは自分で誓ってもらいたいと思っています。それを達成するためには最大パフォーマンスのキープが大切、そのために自分にとって必要な勉強、刺激、睡眠、家族との団欒、癒し等は何か。。。ということを整理することも大切だと感じています。
「会社の成功が最大プライオリティ」というコミットメントさえあれば、頭を使って会社に最大貢献しようと自然とするものだと思うし、その中で生まれてくる残業や徹夜作業にはとても深い意味があるかと思います。そして何よりも考える社員が多く生まれてくれることでしょう。
気合と根性も大切です。それらがいざというように皆発揮できるようにしたいものです。過去の常識にはとらわれず自分達で新常識を作って行きます。
うーんなるほど勉強になります。
投稿情報: 松本淳 | 2005-08-11 23:32