クチコミが失敗する11の理由
というエントリーが社内で駆け巡っており、以下の要素がリストされています。
- 本物でない 70.7%
- 双方向の対話を作り上げていない 51.2%
- 誰かのふりをする(偽ブログなど) 51.2%
- 何が起こっているかを計測していない 46.3%
- 戦略を持っていない 43.9%
- ビジネス目的を達成することに関係していない 26.8%
- クチコミの結果、企業の慣習を変えていない 22.0%
- ブランドメッセージを失ってしまう 14.6%
- 必要なリスクを取らない 9.8%
- 十分な予算をかけない 9.8%
- 長期にわたって作っていかない 7.3%
何をするにせよ、本物である必要があるし、戦略は必要。
逆に3の偽ブログなどは論外。
と考えてクチコミらしい内容で印象に残ったものを赤字にしてみた。
どれもとても大事だと思う。
クチコミはテレビ、新聞、雑誌、ラジオ、インターネットの広告と決定的に違う部分がある。
それは今までの広告は自分の見せたいものをターゲットに見せられた(コントローラブルだった)けど、クチコミは自分の見せたいものを見せられず、見せたいものは消費者が作りコントロールできないという点。
先日見たある調査では広告とクチコミで80%以上の主婦がクチコミを信じると答えたそう。
コントロールできないから影響力がある、コントロールしようとするから炎上する。
影響力があるから何とかして企業がクチコミを利用したがる。
こんなジレンマの中に今企業はいるのだと思います。
ある本で読みましたが、従来型の広告担当者はクチコミ広告は失敗しがちだと。
それは上記の赤い部分が苦手だからだと思います。
自社や商品に対するクチコミは生き物です。
従来の広告は上から目線的で、「金を払うから働いてくれそして結果をくれ」という感じだったと思いますが、クチコミは同じ目線から起こる共感型です。
よくインターネットでクチコミマーケティングをやられる企業さんに言うのが、最初にテイクするのではなく、最初にギブしてあげて下さいと。
最初にギブしていけば、将来はるかに大きいテイクで返してくれるのがクチコミという生き物です。そしてそういったクチコミマーケティングがやたらうまい担当者さんがいることも良く分かりました。
彼らはクチコミと向き合っていく勇気を持っていたり、その努力を厭わないタイプです。
焦らず共感の輪を広げていくことが成功の第一歩でしょう。
共感しております。
投稿情報: | 2008-07-30 12:15