先日レイスさんが主催するビジネスアイディアマンコンテスト style2007に審査員として参加させて頂きました。
3人1チームとなってプレゼンします。1チーム8分しか発表時間が無く、熱湯コマーシャルのように進んでいきます。
学生のプレゼンを聞く機会などあまりなかったのでとても勉強になったし、準決勝に集まった精鋭たちということもあるのか、なかなかレベルが高いです。
多くのチームが習熟したビジネスマンのようなプレゼンをします。SWOT分析やら細かな収支計画やら。
インターネットの空間の情報の充実を感じることができます。
学生はきっとインターネットで色々なプレゼン手法の情報を入手でき、社会人とのOJTの差をインターネットで埋めてきます。
正直言って社会人のそれよりも全体的に素晴らしかったとすら思います。
多分、これは
かけられる時間の量。
だと思っています。
学生の強味は豊富な時間。
対して社会人は少ない時間に多くのアウトプットを出す必要があるケースが多い。
なのでひとつの企画書の充実度だけで比較すると社会人のものよりも学生のものの方が立派ということになりそうです。
この部分はインターネットのサービス作りにも共通点があって、ウェブサービスもセンスや知識もさることながら、ユーザーと向き合って時間をかけて改善していくという「かける時間」やそのウェブサービスに対する制作者の「愛情」というのが重要だったりするものです。
有識者<愛情もってサービスを作る人
という構図が結構当てはまります。
学生のプレゼン資料を眺めながらそんな思いをめぐらせました。
オープンソースが出回り、簡単にウェブサービス開発ができるようになってきた昨今では学生の作るウェブサービスというのは大きな可能性を秘めているということにもなります。
資金よりも感性や時間や愛情の価値が高まっているということです。
事実、昨日その会で出会った中国生まれの日本育ちの京都大学の大学院生の方がアライドアーキテクツに早速遊びにこられ、非常に優れたウェブサービスを見せてもらいました。実際稼動していてユーザーも増えてきています。
素晴らしいことと思います。
「学生の感性」を事業にするのは以前は難しかった。今はそのハードルが下がってきています。
僕らも学生さんと多く交流させてもらって、今後多くを学ばせてもらいたいなと思っています。
社会人→学生という教育パターンはもう古いかも。だって社会人の知ってることをかなり学生もインターネットで調べてきてるから。
ただ、社会人がかけてきた時間や経験には価値が高いので経験と感性の情報交換って感じでしょうか。
社会人⇔学生
という対等な関係が今のスタイルかなと思います。
こちらからも学生さんが喜ぶ情報をたくさん用意して関係性を作って行こう。
この際少し宣伝ですが、上記会合で僕のプレゼンタイムには説明しましたが、ウェブサービスの開発は
企画力×開発力×デザイン力
この三つで決定します。
アライドアーキテクツは上記すべてのインフラ(企画、開発、デザイン)を社内に保有していて、様々なクライアントやユーザーのフィードバックをもとに毎日それぞれのインフラのブラッシュアップを行っています。
今世界で上記インフラが最も優れているのは?
開発に関してはGoogleですかねぇ。
ただ、企画やデザインという点では多くのチャンスがあると思っています。
アライドアーキテクツのそれぞれ3つの要素をとても大事にしています。
今後学生さんとかとこのTri-Cycleについても議論していけたら面白いかなと思っています。
インターンも募集していますので、宜しかったら応募してみて下さい。
今回の学生さんは違うと信じたいのですが、学生時代は生き生きとしていて、社会にでてから何年かぶりで会うと目が曇っている人が多いのはなぜなのか???
かねてから思っている疑問です。
お前は変わらなくていいななど言われてしまうと
ちょっと悲しいなと思います。
投稿情報: 高野秀敏 | 2007-09-19 10:02