前回の夏のNILSから期間も然程経っていないせいか、全般的に前回話した内容のその後の状況の変化が語られ、新しいキーワードが多く出現した訳では無かった。RSSは形に成りつつあり、成長軌道に乗った感じがしたのと、ソフトバンク等の携帯参入も決まり、フルブラウザの認知度も上がり、PC事業者含め携帯市場への興味は全体的に高まってきた感がある。
最初のキーノートセッションでGMOの熊谷さんやドリコムの内藤さん等でWEB2.0が語られ、WEB2.0への各社の高い興味が伺われた。WEB2.0という言葉が出来たことにより、今まであった物事の合言葉ができたようなもので、こういう言葉ができると理解度が高まり各社の方向性が出やすくなる。まさにロングテールなんて言葉が出た時と良く似ている。WEB2.0的サービスは私は非常に興味がありGDOの時もスコア管理システムというものを企画したりしていた。GDOのゴルフ場データに加え確か1年で100万-200万枚くらいのスコアカードがポストされることにより、ゴルフ場データに厚みを持たし、さらに10万人以上の利用者がどんどんコンテンツを作って行き、その人が使っているゴルフクラブのデータ等も取得でき、大いに賑わっている。
WEB2.0的モデルは通常の事業計画に落とすとROIと収益プランが見えにくく、大企業などは中々投資委員会を通しにくいタイプの案件だと思う。GMO熊谷さんの言葉で印象的なのは「感性を持った若手に権限委譲し、赤字に片目を瞑りながら商品がブレークするのを待つ」というものであった。
今は開発コストがかなり低くなっているので、思いついた商品がどんどん世の中に出て使われて行くということで今までの感覚でビジネスのF/Sを行っていた人には違和感がある内容になると思う。開発コストが安く、面白いのであれば少し余裕のある企業はF/S無しで次々とWEB2.0的商品を出してくるものと思われる。投資とリターンの関係が読みにくい中で大企業には扱いづらい案件になると思う。
当社もWEB2.0的案件はいくつか計画に上がって来ている。現在のaamall.jpで日銭を稼ぎつつ体力をつけ、WEB2.0の地引網をしかけていくというのが当社の今の戦略となっている。
お疲れ様でした! NILSではゴルフコンペのスコア以外は大変満足でした!
今後ともよろしく御願いします!
小林
投稿情報: 小林雅 | 2005-11-28 18:15