このブログからお付き合いが始まった三井物産OBで現在アブラハム・グループ・ホールディングでご活躍の高岡社長と住商のVCを担当している志津さんが当社に遊びに来てくれました。ブログは素晴らしい出会いを与えてくれます。
高岡社長の出身は投資・審査ライン、僕はリテール・コマースラインです。商社を辞めてから常々商社の連中は能力が高いと感じています。それは狩猟民族的な要素で、鋭い目を持ち獲物を確実に捕え、大漁の旗印のもとに凱旋帰国といったことが超ハイレベルでできます。高岡社長はまさにこの中でも一級品でしょう。
かたや僕は商社とは言え、狩猟民族的な仕事はしたことが無く、小売等の農耕民族的商売です。農耕民族は組織で動き、田畑に種を撒き、水をやり、災害に備え、時には雨乞いしたり、作業者の体調をチェックしながら、実りを迎えるまで地道な作業をコツコツと行い、常に数値管理で実りを最大化する軌道修正をし続けます。農耕民族的商売の良い点は仕組みで利益が上がるので、最初の100円がどんどん膨れ上がっていきます。しかも寝ていても売上が上がっているという仕組みを作るのが醍醐味です。
高岡社長は狩猟系商売に農耕系の仕組みを融合させようとしていると思いました。是非頑張って頂きたいと思っています。(ちゃっかり僕の方は受注をもらいましたが。)
その後、志津さんと今後の商社をどうするかということを話しながら飲みに行きました。僕からは「主任になったら多くが退社して、起業する。住商は支援する。」のでどうかと言いました。(ちなみに僕は住商退職時に人事にこれを言ってあっさり却下されました。)主任として担当するのと株を握り締めて社長としてやるのとでは10倍くらいヤル気が違うので、同じ事業に同じ人が同じ時間を投資するのであればその方が成功確率が高まるからです。そこに住商が出資していれば社内に置いておくよりも儲かるのでは無いでしょうか。そういう活気のある雰囲気があって、立派な経営者のOBが沢山出る会社には素晴らしい社員が入ってくる。残る人も出れば起業する人も出るでしょう。
商社は学びの場としては良いと思っています。僕なんかよりよっぽど優秀な人たちが沢山いるので、良い循環になると思うけどなあ。
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