先日野村総研さんの社員向けセミナーで講演させて頂きました。
社内ベンチャーに興味がある方々に向けて野村総研さんが定期的に開催しているセミナーです。(こういうことをやってくれる会社はいいですねぇ。)
テーマは起業についてで、よーく考えてみたら、このテーマで講演させて頂くのは実は初めてかも知れません。(取材とかでは良くあるのですが)
僕が今回テーマにしたことのひとつに「柵」というキーワードがあります。(起業することをガンガン促すくらいと事務局の方に言われていたので、比較的刺激的にしました。)
大企業は高い柵に守られていて、大企業であるほど柵は高く、外の景色が見えません。(大企業というくくりは正確ではないですがそう書きます。)
柵の中では仕事をしてもしなくてもちゃんと毎日食事が出ます。
そしてその食事はなかなか豪華で、その世界で生きていけば十分幸せです。
ただ、このようなセミナーに出てこられる方々はその柵の上から外を思わず見てしまった。外に出てみたいそんなことを考えている方々では無いでしょうか?
柵を出るとそこには大海原が広がっていて無限の可能性があります。一方何もしなければ餌は全く出てこず、自分で頑張らねばなりません。
僕は大企業の柵を早期に飛び出したのですが、26歳のころ、ベンチャーの小さなオフィスに最初に来たときは、年収が半分になった上その収入も全くあてにならない状況になったのに、ワクワクドキドキとその「何も与えられないけど無限」であることにオフィスで飛び跳ねていた記憶があります。
それにしても社内ベンチャーを支援してもらえるというのは羨ましいです。
もしそれが手痛い失敗に終わってしまったとしても、手痛い失敗はとても強く脳に焼きつき、どうすると成功しないのかをかなり学べると思います。
優れたビジネスマンになるためには想定力を強くしなくてはなりません。想定力は知識と経験から生まれますが、手痛い経験をできることは次の想定力の強化に大いに役立ちます。
多くチャレンジして、成功・失敗体験を積むことで、将来本当に大きな成功を手に出来ると思います。
それと最近は年間の新規上場企業数も100を切り、起業したいと思う人がとても減っています。
こういう時期はビジネスが仕込みやすく、柵の外に出てしまった人にとってはライバルが少なく良い時期とも言えます。
そして景気が戻ってきた時に熟していれば大きな収穫を得ることも可能です。
皆さんは如何でしょうか?
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